好み

卒論発表がありました。

3年前、研究室に入る前に、先輩の発表を聞いた時にはさっぱりだったものも

次の年にはまがいなりにも自分が発表する側となり、なんとかこなし

その次の年には先輩としてそんなに適切なアドバイスはできなかったかもしれないけど

見てあげる立場となり

今年は2つ上の先輩となり、優秀な後輩たちばかりですが、みんな頑張っていい発表にしてほしいと思い、経験では自分の方が上なのかなとも思い、つい色々言ってしまうことが多いです。

要旨もスライドも発表原稿もやればやるほどもっとこうしたほうがいいんじゃないかと思うことがどんどん出てきてしまい、やっぱり終わりなんかないんだなあと感じます。

おまけにある程度までいくと、今度は見る人の好みが入ってきてしまいます。

小説が作家によって全く雰囲気が変わるように、歌が歌手によって違う曲に聞こえるように

いつだって表現者は自分の好みが外に出てきてしまいます。出さなければいい作品になることはないと思います。

自分好みのテイストを受け入れてくれる世界のどこかにいる誰かのために。

万人受けしなくてもいい。たった1人でも受け入れてくれる人がいるのなら。

それが個性ですか。